前立腺肥大に効く薬がＡＧＡにも効果があるわけ

前立腺肥大に効く薬がＡＧＡにも効果があるわけ

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ＡＧＡ治療薬として
最も広く知られている治療薬のひとつである
『プロペシア』の主成分は『フィナステリド』です。

 

『フィナステリド』は
もともと前立腺肥大の治療薬として
開発されたものでした。

 

前立腺肥大の治療の中で、
この薬による抜け毛の改善が確認されたため、
ＡＧＡの治療薬としても
研究開発されたのだそうです。

 

ＡＧＡに効果がある栄養素のひとつとして
『ノコギリヤシエキス』があげられていますが、
『ノコギリヤシエキス』も『フィナステリド』同様、
前立腺肥大による頻尿や尿漏れに対する効果が
知られています。

 

『フィナステリド』も『ノコギリヤシエキス』も
前立腺肥大とＡＧＡの両方に効果があると言う点で
何かしら共通していそうだというのが分ります。

 

実は、治療薬に共通する何かがあったというよりは、
前立腺肥大とＡＧＡという病気に類似点がありました。

 

前立腺が肥大化する原因を作っているのも
ＡＧＡ発症の原因を作っているのも
同じ『ＤＨＴ』なのです。

 

『ＤＨＴ』は、
もともと体内にある『テストステロン』という
男性ホルモンが、同じく体内に存在する
『５αリダクターゼ』という還元酵素の働きにより
“悪玉男性ホルモン”に変異させられたものです。

 

ＡＧＡは、この『ＤＨＴ』が
『アンドロゲンレセプター』というホルモン受容体に
結合することで‘脱毛シグナル’を発信し、
育毛を阻害することで発症します。

 

前立腺肥大のメカニズムにも
同じく『ＤＨＴ』と『アンドロゲンレセプター』が
関わっています。

 

『５αリダクターゼ』により作りだされた『ＤＨＴ』が
『アンドロゲンレセプター』に結合して溜めこまれることで
『ＤＨＴ』の濃度が高くなり、
これが前立腺肥大を招く原因となるのだそうです。

 

『フィナステリド』には『ＤＨＴ』を生成する
『５αリダクターゼ』の働きを抑制する効果があります。

 

『ノコギリヤシエキス』には
『５αリダクターゼ』を抑制する効果に加えて
『ＤＨＴ』の
『アンドロゲンレセプター』との結合を阻害する効果も
あるといわれます。

 

このように、ＡＧＡ治療にも前立腺肥大の治療にも、
『ＤＨＴ』の生成や活動を阻害することが効果的で、
その目的で使われる治療薬は、
前立腺肥大にもＡＧＡにも、
同じく効果が期待できるということです。

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