なんと！“普通の髪”へと成長する自毛植毛。。
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数年前、イギリスのプレミアリーグのルーニ選手が 『自毛植毛』で話題になりました。
『自毛植毛』をした後しばらくはヘディングはしないとか何とかと、
大きく話題にされていました。
そのとき初めて『自毛植毛』という治療法の存在を知ったのですが、
ごく最近の技術かと思ったら、 欧米ではよく知られた治療法なのだそうです。
『自毛植毛』は、 自分の側頭部や後頭部の毛を採取したものを
毛包単位に株分けしたものを 脱毛した頭部に移植する外科手術です。
毛を植物の‘茎’に例えると、 『毛包』はその‘球根’にあたる部分です。
なぜ側頭部や後頭部の毛が移植に使われるのかというと、
ＡＧＡの脱毛パターンの特徴として、
側頭部や後頭部の毛はたくさん残っているからです。
まあ、たくさんあるところから採るというのは当然のことですよね。
しかし、それ以上に「なるほど！」な別の理由がありました。
なぜ頭頂部や前頭部の毛はどんどん薄くなるのに、
同じ頭部である側頭部や後頭部の毛はたくさん残るのか考えてみてください。
ＡＧＡは、『ＤＨＴ』という悪玉男性ホルモンの影響で
毛髪のヘアサイクルが乱されることが原因で起こります。
側頭部や後頭部の毛には 『ＤＨＴ』の影響を受けにくい性質があるのです。
『ＤＨＴ』の影響を受けて抜け落ちてしまった毛に代わって、
『ＤＨＴ』に対して強い抵抗力を持つ 側頭部や後頭部の毛を移植するということです。
そしてさらに驚くべきは、 なんと！
移植された毛は、『毛包』の下にある『毛乳頭』と
言われる発毛や毛髪の成長を司る組織が、
移植した頭皮の毛細血管や神経とつながって、
正常なヘアサイクルを繰り返す“普通の髪”へと成長するのです。
つまり、移植した毛は生きているので、 山に‘植林’した‘木’ように、
‘根’が定着して成長に必要な養分を取り込めるようになれば 髪も伸びて、
禿げ山に木が生い茂るようになるということです。
これはちょっと画期的じゃないですか？
土壌に負けて枯れてしまった木が生えていた場所に再び木を植えるのですが、
今度はその土壌に負けない木を植えているわけですから、
再び同じ理由で枯れる心配もないわけです。
『自毛植毛』は、文字通り自分自身の毛髪を移植するので、
拒絶反応の心配もなく、高い定着率が期待できるそうです。
手術後のケアとしてのアフターケアは必要ですが、
一度定着すればアフターケアやメンテナンスなどはほとんど必要ありません。
だって、いわば“普通の自毛”になるんですものね。
最近改めてルー二―選手をＴＶで見て、見違えるふさふさぶりに驚きました。
彼の場合、少なくとも１４０万円近くはかかったようですが、
やっただけの価値はあるといった感じです。
いくつかクリニックの情報を見てみましたが、
費用は植毛の本数によって変わるようです。
状態によっては『植毛』に適さない場合もあるようですが、
『植毛』を考えるなら、薄毛の範囲が狭い初期のうちの方が 本数も少ない分費用も安く済むようです。
でも、『植毛』していない部分のＡＧＡが進行したら、
その度に『植毛』をしていかないといけないということなのかな？
同時にＡＧＡの治療も必要なのかもしれませんね。
