ストレス？免疫機能？円形脱毛症が起こる原因を探る★
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ストレス？免疫機能？円形脱毛症が起こる原因を探る★
「10円ハゲ」とも呼ばれる「円形脱毛症」。
ある日突然、見た目にもハッキリとハゲてしまうため
ショックを受けられる方も多い脱毛症です。
円形脱毛症は、生まれたばかりの赤ちゃんから大人まで、
男女問わず見られる脱毛の症状です。
女性の場合、妊娠出産を経験することで治癒したり、
逆に悪化したりすることもあるようです。
円形脱毛症の自覚症状はなく、他人に指摘されて初めて
気づくことも多いようです。自然と元に戻ることもありますが、
最初は小さな円でも時間が経つにつれて広がりを見せたり、
多発することもありますから、注意深く様子を見る必要があります。
円形脱毛症の詳しい原因は、ストレスだと昔から言われてきましたが、
実はまだそのメカニズムについてよくわかっていないのです。
遺伝や体質、アレルギーなども要因になっているのではないか
と言われています。
近年では、自己免疫機能の異常ではないかという研究結果が
出ており、有力な根拠となっています。
人間の体に備わっている免疫機能は、体を守るために働きます。
通常、体の外部から侵入してきた異物やウイルスを攻撃します。
しかし、何らかの原因によって免疫の役割を持つCD8陽性Tリンパ球が
健康な毛根部分を異物とみなし、攻撃をはじめてしまいます。
CD8陽性Tリンパ球からの攻撃によって毛根がダメージを受けると
脱毛が起こってしまうというわけです。
ストレスはそのような自己免疫機能の異常を誘発してしまう要素の
一つではないかとされています。もちろん、自己免疫異常が改善
されれば毛根への攻撃が止み、毛根の組織は再生されて新しい髪が
再び生えてきます。
単発で起こる円形脱毛症であれば、６割以上の人が何もしなくても
自然と治ってしまいます。しかし、複数出来てしまった円形脱毛症
になると自然治癒は難しくなります。適切な治療を行えば２年ほどで
消失するものが多いようです。
ただし、円形脱毛症には根本的な原因を治療する方法はありません。
円形脱毛症の症状に対して行われる対処療法でしかないのが現実です。
