「脂漏性脱毛症」による抜け毛・薄毛を防ぐ
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「脂漏性脱毛症」による抜け毛・薄毛を防ぐ
抜け毛や薄毛は様々な原因が複雑に絡み合って起こります。
今回は「脂漏性脱毛症」についてお話ししたいと思います。
「脂漏性脱毛症」は思春期以降４０代くらいまでの人に多い症状です。
男性に多いとされていますが、女性にも見られる症状です。
皮脂は本来、頭皮を守るために脂腺という所から適量分泌されています。
脂腺の活動を司っているのは男性ホルモンの「アンドロゲン」です。
アンドロゲンの分泌量は思春期に増加し、その後、年齢と共に徐々に
減少してゆきます。女性は50代、男性は70代頃まで分泌されています。
アンドロゲンの分泌が活発であると、皮脂が過剰に分泌されます。
過剰に分泌されてしまった頭皮の皮脂を放置してしまうと、
皮脂が酸化して過酸化脂質という形に変化します。
すると、頭皮にこびりついて毛穴を塞ぎ、雑菌が繁殖。
頭皮で炎症が起こります。頭皮は酸化した皮脂で常に
ベタベタしていて、強い痒みが伴うこともあります。
頭皮で炎症が起こってしまうと、頭皮の血管を圧迫して毛穴に血液が
十分行き渡らず、毛根は栄養不足に陥り髪が抜け落ちてしまいます。
また皮脂で毛穴が塞がっていれば、
新しい髪は生えてくることができません。
脂漏性脱毛症の場合、まずしっかりと頭皮の脂を取り除いて
あげることが大切になります。それと同時に、アンドロゲンの
過剰分泌原因を探る必要があります。
ホルモン分泌の異常は、ストレスによる自律神経の乱れが大きく関係して
います。疲れが溜まっていたり、睡眠不足が続いていませんか？
髪の成長は夜中に起こっています。しっかりと横になり体を休めることで、
ストレスの軽減と髪の成長の両方を促すことが出来ます。また屋外に出て
適度な運動を行うことでストレスを発散することも大切です。
毎日の食生活にも要因はあります。脂質の多い肉やスナック菓子などを
好んで食べてはいませんか？ビタミンＢをたくさん含んでいる野菜や魚介類
を積極的に摂ることでも、脂漏性脱毛症は改善されることがあります。
痒みなどの症状が酷い場合には、皮膚科で投薬を受けることもできます。
せっかくシャンプーして寝ても、朝起きたらすでに髪がベタベタ！
頭皮がベトベトして気持ち悪いし抜け毛も目立つ！
そんなときは、脂漏性皮膚炎（脂漏性湿疹）が
頭皮に起こってしまう脂漏性脱毛症を疑ってみましょう。
脂漏性皮膚炎の原因としては、もともとの体質以外にも
高脂血症や糖尿病などの生活習慣病も含まれるそうなので、
やはり改善のためには普段の生活から見直す必要がありそうですね。
