ノンシリコンシャンプー

‘シリコン’がカラーリング剤の色素の浸透の邪魔をする

『ノンシリコンシャンプー』を使う人の中には、‘シリコン’入りのシャンプーだと
髪についた‘シリコン’が邪魔をしてカラーリングの色がつき難いという理由で
『ノンシリコンシャンプー』を選んでいる人もいるようです。

 

‘シリコン’がカラーリングの邪魔になるとはどういうことなのでしょう?

 

美容院で使われているものでも、スーパーや薬局で安価に購入できる
カラーリング剤でも、一般に使用されているカラーリング剤のほとんどは、
“アルカリカラー”と言われる‘化学染毛剤’です。

 

スーパーなどで市販されているカラーリング剤の箱を見ると分りますが、
“1剤”と“2剤”という2種類の薬剤を混ぜて使用するものがそれです。
“1剤”の主な成分は‘アルカリ剤’と‘化学染料’で、“2剤”は‘過酸化水素水’です。

 

“アルカリカラー”によって髪に色がつくのは、

 

1.‘アルカリ剤’がキューティクルを開いて、‘化学染料’や‘過酸化水素水’が
  髪の内部に入るための入り口を作る。
2.‘アルカリ剤’と‘過酸化水素水’が髪の色素である‘メラニン色素’を壊して脱色させる。
3.脱色された髪の内部で‘化学染料’が‘過酸化水素水’により
  化学反応を起こすことで発色し、それが内部に留まることで髪に色がつく

 

という仕組みです。

 

‘シリコン’には、髪の表面をコートして‘キューティクル’と同じく髪を保護する
のと同時に‘キューティクル’そのものを守る働きもあります。

 

‘シリコン’で守られた髪は‘キューティクル’が開きにくいため、
カラーリング剤の成分が髪の内部に入りにくくなります。

 

よってカラーリング剤の色が思うように入らない
カラーリングがし難いということになるのですね。

 

‘シリコン’は粘着力が高いために『ノンシリコンシャンプー』で
数回シャンプーした程度では落ちないそうです。
美容院によっては、カラーリングの前に‘シリコン’を除去する施術
してくれる美容院もあります。
美容院での施術では、‘シリコン’を分解して落とすので
1回の施術できれいになるそうです。

 

カラーリング剤の色のつき方に不満のある場合は、しばらく『ノンシリコンシャンプー』
を使ってみるとか、美容院で相談してみても良いかもしれません。

 

きしまないノンシリコン