早合点して体調不良は副作用と決めつけず、医師に相談

ミノキシジルやフィナステリドには、
多かれ少なかれ副作用があると言われています。
フィナステリドでは、重篤な物で肝障害が知られていますし、
ミノキシジルでは、循環器障害です。

しかし、「絶対にこの疾患しかならない」
「この疾患以外は副作用ではない」と言い切れないのが、
副作用の難しい所と言えるでしょう。

例えば、Ａさんの場合です。
Ａさんは、個人輸入サイトを通じてミノキシジルタブレットを購入しました。
服用を始めて暫くして、頭痛が酷くなってきました。
不定期に動悸もするようになりました。
これはミノキシジルの副作用に間違いない！！と思いました。

しかし…
ミノキシジルの使用をやめてもまだ、症状がおさまらないのです。

重病になる前に病院にかからなければ！と急いで病院に行き、
問診票には、現在服用している薬として
「ミノキシジルタブレット」という名前を書きました。
もちろん日本では認可されていない薬ですから、医者は
眉をひそめます。しかし、ここは正直に記入するべきです。

診察をしてみた所、頭痛に関してはただの風邪で、喉にも炎症が
ありますね、なんていう結果に終わってしまいました。
動悸に関してはこれまで気付かなかった疾患が隠れていた、
と言う事が分かりました。

また、Ｂさんの場合はこうです。
Ｂさんは脳塞栓に見舞われました。
そして、ミノキシジルやフィナステリドを使用していました。

血液、血管系に障害が出るとすると、ミノキシジルが考えられます。
しかし、ミノキシジルは、血管を拡張させて、
血流を促進する効果があるものです。

脳梗塞は、血管のどこかにあった血栓が血流にのって流されて、
脳の血管に到達、そして詰まらせる事で起こります。
または、脳の血管そのものが硬くなり（動脈硬化）血管が詰まって起こります。

という事は、ミノキシジルは脳塞栓とは全く逆の作用があると考えられる
ので、ミノキシジルは脳塞栓とは関係がないと思いますよね？
しかし、血流が促進される事により、それまで血管壁についていた
血栓が押し流されてしまった、という事は考えられないでしょうか？

例えば、ミノキシジルタブレットなどでは、外用のものよりも更に強い
血管拡張効果、血流促進効果があると思われます。
強い血流によって流された血栓が、狭い脳血管に入り込む
可能性が十分に考えられます。
ただ、本当にミノキシジルの副作用かどうかは今となってはわかりません。

このように、全てがミノキシジルによる副作用とは限らないですし、
実はミノキシジルの副作用だった…という可能性もあります。

ミノキシジルのせいなのか、それとも別の原因なのか、
素人である私達には判断がつきません。
すぐに育毛剤のせいであると考えるのは間違いですし、
育毛剤のせいではないと断言するのも良くないでしょう。

ミノキシジルを使い始めて何か体調に悪化が見られた場合は、
必ず医師に相談しましょう。
そして、その際、ミノキシジルを使用している事は必ず伝えましょう。
総合的に判断して、副作用かそうでないかを医師が判断してくれるでしょう。

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