23歳のAGA対策@〜A
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- 「溺れる者は藁を放せ」〜脱毛治療の果ての果てに
23歳のAGA対策@〜A
鏡を見るたび、薄くなっていく頭。
洗髪のたび、排水溝に絡まりつく大量の毛髪。
朝、枕に付着している幾本もの髪の毛。
おやじもそうだった。遠い記憶の中の爺ちゃんも。
こないだ久しぶりに帰郷した折に会った親戚のおじさん(オヤジの弟)
が決定打だった。
やっぱり遺伝だ。まちがいない。
ついに来たか。御年とって23。まだりっぱなセイネンだというのに。
だが早いに越したことはない。
禿げが?
いやいや、その対処だ。
不安に怯えつつ日々を過ごすより、まずは手を打ちその結果を見てみる。
我ながら建設的というか、合理的な考えである。さあ、アクションだ。
まずは敵を知る。ネットで検索。出るわ出るわたまっていた屁が。
……ではなかった。ハゲへの扉が開かれるや否や、その原因、メカニズム
治療薬、効果、体験談などが溢れ出たのだ。よくもまあこれだけごちゃまん
とサイトがあるものだ。つまり、それだけ仲間がいるってことでもある。
オレよりもっと若くて苦労している奴もいるようだし。同じ痛みを知るもの
として、同情ではなく同志として結束感を覚えるぞオレは。
世の中の「ハゲ=嘲笑の対象」指向に断固意義を唱えてやる!、
とひとり鼻を膨らましつつ、深夜パソコンをクリックし続けた結果、
かなりの知識と情報を得ることができた。
確実に言えることは「諦めるのはまだ早い」ということと、
「治療スタートは早いほど効果的」ということ。そしてその根底には「信ずる者は救われる」というどっかのシューキョーのようなテーゼが横たわっているということだ。
よろしい。腹は決まった。この世界に身を投じてみようじゃないか。
■AGAは疾患であり治療できる
ハゲ業界(とでもいうべきか)には、治療が自由診療であることからか、
どこか胡散臭さと後ろめたさが付きまとっているようである。
かくいうオレも、この手のギョーカイが唱える「治療」とやらに怪しさを
感じていたひとりであった。
しかし日本皮膚科学会は2010年4月、「男性型脱毛症診療ガイドライン」なるものを発表した。つまりAGA男性型脱毛症は皮膚科疾患であり治療の対象とみなしうるということを明確にしたのだ。しかも「フィナステリド内服」と「ミノキシジル外用」と固有名詞を上げて治療薬として断言。
この二つは厚生労働省の認可薬でもある。お役人のお墨付きというわけだ。
ここに至ってオレの中の怪しい思いは払拭されたのだった。
23歳のAGA対策A
23歳の純性セイネンであるオレは、悲しくも、(いや、ここで悲しいなど
と言ってはいけない。成人男子の3人にひとりは俺と同じ悩みを持っている)AGA男性型脱毛症である。
AGAとは男性ホルモンの変質により薄毛・脱毛が進行してしまうという、その多くが遺伝により発症するれっきとした皮膚科疾患である。
オレはネットを検索して知識を深め、AGAに関する様々な情報を収集した
結果、次のような理解を得た。
AGAを解決するには下記4つの方法がある。すなわち
@男性ホルモンに働きかけ脱毛を抑制
A血行を促進し発毛を促す
B発毛に必要な栄養や刺激を与える
C頭皮の皮脂や汚れといった発毛の障害となる要因の除去
この4つのうち単体で効果があればいいが、通常これらを組み合わせて
AGAを攻略するようである。
@は前立腺疾患治療薬であるフィナステリドの内服である。これを服用した
前立腺患者にたまたま脱毛抑制効果がみられたために、AGA患者に転用
されたものである。
代表薬品にプロペシア。そのジェネリック医薬品にフィンカーやフィンペシアといったものがある。当然ジェネリックの方が安い。効果が出るまでに半年はみておいた方がいいそうだから、安いものに越したことはない。
ただしジェネリックはインターネットによる個人輸入である。
Aはミノキシジルという高血圧症薬(血管を押し広げ血流を良くする働きが
ある)の副作用に発毛効果があることから、ミノキシジルを配合した育毛剤
が開発された。
代表商品に大正製薬のリアップシリーズがある。
その他ロゲイン、カークランド、ポラリスといった海外の育毛剤があるが、
全て個人輸入である。
Bはミノキシジルの効果を促進させるアミノ酸を成分としたLリジンが
知られている。
ほかにも亜鉛をはじめたとした栄養剤をサプリで手軽に摂取している人も
いるようだ。後は血行促進のための頭皮のマッサージ。もちろんコストゼロだ。
Cは主に育毛シャンプーと呼ばれるもの。シャンプーしたからといって毛が
生えてくるわけではないが。スカルプDやマーユシャンプー等がある。
日本皮膚科学会は2010年4月、内服のフィナステリドと外用のミノキシ
ジルをAGAの治療薬と承認している。
つまり@とAは少なからず効果があると医者が言っているわけである。
科学的に実証されているということだ。
慎重なオレはまず@とAから検討していくことにした。